2009年9月10日木曜日

こだわり

こんばんは
花屋さんでは実物の仕入れが多くなったこの頃ですが、先日、紅葉染めのパニカムを見つけました。自然に紅葉した枝物や草などが市場に出回るその前に、さらに季節の先取りといった感じで染めの植物が店先に並び始めています。そんな中、この紅葉染めのパニカムを仕入れているお店では、秋の雰囲気を全面に出したかのような品揃えだったのですが、聞けばワレモコウはこの日、初の仕入れだとか。もう少し前から他店では仕入れているのに何故?と思っておりましたら、北海道産のワレモコウを待っていたとのこと。同じ植物でも、生産地や作り手が違うと表情が違ってくる訳で、好みもあれば、こだわりもあります。バイヤーのこだわりと需要とのバランス、仕入れられて来た花はそこを通過して店頭に並んでいる訳です。
ところでワレモコウには色々な漢字があてられています。「吾亦紅」「吾木香」「割木瓜」・・・。名前は未だ篩いにかけられることなく、その由来も諸説を残しておりますが、これらの名前はワレモコウのどこをピックアップしたかによって、の結果ですよね。一つの物を見て、人はこんなにもこだわり所が違うということです。そしてそんなこだわりも、ほとんどの花屋で“ワレモコウ”と表記され、先ずは一件落着なのです。

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