2009年8月23日日曜日

夕化粧

こんばんは
近所の空き地に野生化したピンクの白粉花(おしろいばな)が咲いています。夕方から花が開き、朝にはしぼんでしまうので、別名「夕化粧」。英名で「フォー・オクロック」。「活動は涼しい時間からよ!」と言わんばかりのこの花の姿勢が好きです。
正確に言えば、夏の開花は夕方からですが秋には午前中から開花しますので、暦の上では処暑に入り、この白粉花も全力で存在感をアピール出来る季節は近づいております。とはいっても、しかし、まだまだ残暑が続くのも事実で、ちょっと気を許していたところにくる暑さは、真夏より暑いんじゃない?と思わずにはいられない迫力を感じます。そんな私の事情はさておき、恐らく白粉花はいい塩梅を見つけ開花の時間をずらしていくのでしょう。名前に反して逞しく、繁殖力のある花です。白粉花は南米原産で、江戸時代に渡来、江戸時代の博物学者・貝原益軒が命名しています。黒く固い種の中に、おしろいの様な胚乳があることに由来しての名前ですが、昔の子供たちはこれを顔に塗って遊んでいたとか。(一茶も詠んでいます。)素朴な遊びになるくらい、白粉花は身近でメジャーな花だったんですね。

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