2009年9月26日土曜日

こんばんは
気が付けば秋の彼岸も今日で明け、いよいよ暑さも収まり夜が長くなる雰囲気です。そしてお彼岸の間、大盛況でした近所の和菓子屋さんも少し落ち着きを取り戻している様子です。この一週間ほど、ずらりと店頭にお萩が並んでおりましたが、やはりお彼岸にはお萩を供えるご家庭が多いのでしょうね。春のお彼岸には牡丹餅と呼ばれ、秋のお彼岸にはお萩と呼ばれるこの同一の食べ物、春の彼岸は牡丹の咲く季節で、小豆餡の様子を牡丹の花に見立てたことから、そして秋の彼岸は萩の咲く季節で、小豆餡の様子を萩の花に見立てたことから、この様に呼ばれています。萩の花は秋の七草の代表格といっても過言ではありませんが、実際は草ではなくマメ科の潅木です。外国ではあまりピックアップされない花ですが、日本では万葉集においてはもっとも多く詠まれた花ですし、屏風や箪笥などの絵のモチーフとしても登場します。またお寺の境内を彩り、名所と紹介される場合もあります。小さな蝶々の様な可愛らしい花姿と、風にしなる繊細な風情が、日本人の感性に響くのでしょうか。萩はまさに日本の秋を代表する花、ですね。ところで、お盆の頃に咲き仏前に供えられるミソハギはミソハギ科の多年草で、ハギと名前はついていますが、秋の七草の萩ではないんですよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿